結婚式の写真共有、LINE・Google フォト・専用アルバムを比べました
LINEのオリジナル画質はLYPプレミアム会員のみ、Google フォトは節約画質で16 MPに縮小。結婚式の写真共有3方式を、公式ヘルプで確認した仕様と実際の料金で比べました。

招待状の手配が終わったころ、写真をどうやって集めるかという話が出ます。当日いちばん良い表情は、たいていゲストのスマートフォンの中にあります。困るのは、それがそのまま手元に届かないことです。
この記事では、日本の新郎新婦が実際に迷う3つの方法を並べます。LINE、Google フォト、そして専用のQRアルバムです。仕様と数字はすべて2026年8月26日に各社の公式ヘルプで読んだもので、出典はページの末尾に置きました。QR Album は私たちのサービスです。その前提を明記したうえで、ほかと同じ表に載せています。
先に結論を書きます
ゲストが全員すでに同じLINEグループにいて、画面で眺められれば十分なら、LINEアルバムが無料でいちばん早い方法です。一方、元のデータをフル画質で受け取りたいなら、LINEアルバムだけでは届きません。オリジナル画質の写真と動画をアルバムに入れられるのはLYPプレミアム会員だけだと、LINEヘルプセンターがはっきり書いています。Google フォトは設定ひとつでどちらにもなり、専用のQRアルバムは最初から元データを前提に設計されています。
| LINEアルバム | Google フォト | 専用のQRアルバム | |
|---|---|---|---|
| ゲスト側の準備 | LINEとグループ参加 | Google アカウント | QRコードを読み取るだけ |
| オリジナル画質の写真 | LYPプレミアム会員のみ | 「元の画質」なら維持 | 標準で元データ |
| 動画 | LYPプレミアム会員のみ | 保存容量の範囲で可能 | プランによる |
| 上限 | 1アルバム1,000個まで | 無料は15 GBまで | プランごとの容量 |
| 費用 | アプリ自体は無料 | 15 GBまでは無料 | イベントごとに1回 |
この表でいちばん効くのは1行目です。ゲスト側に条件がつくかどうかで、集まる枚数が変わります。披露宴に来る40人が、全員LINEの有料会員でもGoogle アカウントの空き容量持ちでもないことは、招待状を出した時点で分かっています。
費用の行も、そのまま比べると誤解を招きます。LINEのアプリは無料ですが、この記事で問題にしている機能は有料会員の側にあります。逆に専用アルバムは有料でも、支払うのは主催する2人だけで、ゲストは1円も払いません。
画質はどこで落ちるのか
落ちる場所は2か所です。送るときと、保存するとき。Google フォトの場合、公式ヘルプは「保存容量の節約画質」について「サイズが 16 MP を超える写真は、16 MP に縮小されます」と書いています。動画も「解像度が 1080p を上回る場合は、1080p(高画質)にサイズ変更されます」。LINEの場合は、送信時に「ORIGINAL」を選ばずに送ると容量を抑えた写真が送られる、と同社の公式ブログが説明しています。
16 MPという上限は、そのまま印刷できないという意味ではありません。Google 自身が、16 MPの写真は約 61.0 cm x 40.6 cm まで高画質で印刷できると書いています。ウェルカムボードにも、アルバムの見開きにも十分です。
それでも縮小が問題になるのは、あとから切り取るときです。集合写真の端に写ったおばあさまの表情だけを大きく引き伸ばす、という使い方をすると、元の画素数がそのまま余白になります。加えてGoogle フォトの節約画質は「.jpg などの別の画像形式に圧縮される場合があります」とも書かれていて、これは一度きりの変換です。元に戻すことはできません。

つまり画質の話は、当日の話ではなく、あとの話です。当日は誰もスマートフォンの画面で違いに気づきません。差が出るのは、フォトブックを注文するときと、両親に引き伸ばした1枚を贈るときです。
LINEで集めるとき、実際に起きること
LINEアルバムは無料で、ゲストの99%がすでにアプリを持っています。ただしLINEヘルプセンターの表には、写真(オリジナル画質)と動画はLYPプレミアム会員のみと書かれています。非会員のゲストが送れるのは通常画質の写真だけで、動画は送れません。LYPプレミアムはアプリ内登録のスタンダードプランで月額650円の有料サービスです。
同じヘルプページには上限も並んでいます。1つのトークルームに作れるアルバムは最大100個、1つのアルバムに入るコンテンツは最大1,000個(写真なら1,000枚、動画なら100本に相当)、1回のアップロードは最大300個まで。さらに1か月にアップロードできる量にも上限があり、写真は翌月1日の午前0時にリセットされると書かれています。
- トークルームごとのアルバム数:最大100個
- 1アルバムのコンテンツ数:最大1,000個
- 1回のアップロード:最大300個
- オリジナル画質の写真:LYPプレミアム会員のみ
- 動画:LYPプレミアム会員のみ
トークに直接送る場合の上限は別で、LINEの使い方ガイドは「写真と動画は、あわせて最大50個まで一度に送信可能です」と書いています。40人のゲストが数回ずつ送れば、トークはすぐに流れます。並べ替えもできません。
無料なのはアプリであって、元データではありません。
そしてもうひとつ、招待状には書けない前提があります。祖父母がLINEを使っていない場合、その方の撮った写真は最初から集まりません。これは仕様ではなく、参加条件の問題です。
Google フォトで集めるとき
Google フォトは、設定を変えれば画質を落としません。公式ヘルプは「元の画質」について、撮影時と同じ解像度で保存されると説明しています。ただしその場合はGoogle アカウントの保存容量を消費し、個人アカウントの無料枠は15 GBで、しかもドライブ、Gmail、フォトで共有されます。つまり「無料で元の画質」は、空き容量がある人にだけ成り立ちます。
共有アルバムの側にも前提があります。Google のヘルプは、直接共有できる相手について「Google アカウントを持っている場合は、そのユーザーと直接写真を共有できます」と書いています。ゲスト全員がGoogle アカウントを持ち、ログインしていて、空き容量もある。この3つが同時に成り立つ披露宴は、あまり多くありません。
| 設定 | 写真 | 動画 | 保存容量 |
|---|---|---|---|
| 元の画質 | 撮影時と同じ解像度 | 元の解像度のまま | 消費します |
| 保存容量の節約画質 | 16 MPを超えると16 MPへ縮小 | 1080pを超えると1080pへ | 消費します |
ここで大事なのは、どちらの設定でも保存容量は減るという点です。節約画質は容量を「使わない」設定ではなく、「少なく使う」設定です。無料の15 GBは、写真だけでなくGmailの添付ファイルとも取り合いになります。
それでもGoogle フォトが強いのは、検索と顔のグループ化です。半年後に「祖母の写っている写真だけ」を探すなら、この機能に勝てるものは多くありません。写真の置き場所としては優秀で、収集の入り口としては条件が多い、というのが正確な評価だと思います。
専用のQRアルバムという選択肢
専用サービスは、ゲスト側の条件をなくすために作られています。日本でよく名前が挙がるのがWeddingShareです。公式サイトによれば「登録やアプリのダウンロードは不要」で、ゲストは「無制限に参加可能」、料金は買い切り型でスタンダード980円、プレミアム1,480円、ロイヤル2,980円。プランの違いは「ダウンロード時の画質のみ」で、利用期間は「90日間ご利用いただけます」と書かれています。
同社の比較表は、画質の行でLINEアルバムを「基本圧縮」、Google フォトを「設定しないと圧縮」、自社を「自動でオリジナル(プランによる)」としています。この記事で公式ヘルプを当たった結果と、方向としては一致しています。期間が終わったあとは月額100円のストレージプランに自動で移る旨が、同社の利用規約に書かれています。

QR Album は私たちのサービスですので、長所も短所も自分で書きます。料金はイベントごとに1回で、無料、5,800円、8,800円、12,800円の4段階。無料プランは写真・動画・音声メッセージを20件まで、ストレージ1 GB、アルバムは30日間で、元画質でのダウンロードはできません。元データをまとめて受け取れるのは5,800円のプランからです。
有料プランはアルバム90日間、ストレージは5 GBから20 GBまで、全ファイルを元データのままZIPでダウンロードできます。ゲスト側はどのプランでも登録もアプリも不要で、写真と動画に加えて音声メッセージも送れます。結婚式向けの説明は別のページにまとめました。
LINEやGoogle フォトのほうが向いている場合
専用サービスがいつも正解ではありません。親族10人程度の会食で、全員がすでに同じLINEグループにいて、画面で見返せれば十分なら、LINEアルバムが最善です。無料で、追加の説明もいらず、1アルバム1,000個の上限は少人数の会食にとって実質的に無限です。ここに費用をかける理由はありません。
Google フォトが向くのは、すでにGoogle Oneを契約していて、ゲストが少なく、全員がGoogle アカウントに慣れている場合です。「元の画質」を選べば縮小は起きません。圧縮は仕様ではなく設定なので、条件がそろう場では正しく回避できます。
私たちのサービスにも、正直に言うべき短所があります。無料プランは20件で止まり、元画質のダウンロードもできません。ですから「無料で、全部を、元データで」という要望には、私たちの無料プランは応えられません。その条件なら、少人数の会に限ってLINEアルバムのほうが素直です。
もうひとつ。専用サービスは利用期間が決まっています。WeddingShareは90日間、私たちの有料プランも90日間です。期間内にダウンロードして自分のパソコンに置くという一手間が必ず要ります。Google フォトを使い続けるなら、その一手間はありません。
プロのカメラマンを入れていて、ゲストの写真はあくまで副産物という考え方もあります。式全体の記録が別に残るなら、集めるのはスナップだけで足りますし、その用途に通常画質の限界はほとんど関係ありません。実際のアルバムの見え方を先に見てから決めても遅くはありません。
3つの質問で決められます
迷ったら、順番に3つだけ答えてください。1つめ、動画は要りますか。要るなら、LINEアルバムは非会員のゲストから動画を受け取れないので外れます。2つめ、フォトブックや引き伸ばしを作りますか。作るなら、元データが残る方法を選んでください。3つめ、ゲストに祖父母世代はいますか。いるなら、アカウント登録が要らない方法が有利です。
- 3つとも「いいえ」なら、LINEアルバムで十分です
- 1つでも「はい」があるなら、専用のQRアルバムが向いています
- すでにGoogle Oneを契約していて、ゲストが10人以下なら、Google フォトの「元の画質」も有力です
実務的には、併用がいちばん現実的だと思います。当日はQRコードで集め、あとから自分のGoogle フォトに元データを入れて検索できるようにする。集める入り口と、保管する場所は、別の道具でかまいません。
どの方法を選んでも、当日より前に決めておくと楽なことが2つあります。誰がダウンロードの担当かと、その期限をいつにするかです。新婚旅行の日程と90日間の期限は重なりやすいので、カレンダーに1行入れておくと安全です。
無料プランなら、支払い情報を入れずにアルバムの見え方を確かめられます。
アルバムを作ってみる
よくある質問と答え
LINEアルバムに動画を入れられないのはなぜですか。
LINEヘルプセンターのアルバム説明に、動画のアップロードはLYPプレミアム会員のみと明記されているためです。非会員のゲストがアップロードできるのは通常画質の写真だけで、オリジナル画質の写真も会員限定と書かれています。2026年8月26日時点の記載です。
Google フォトなら画質は落ちませんか。
「元の画質」を選べば撮影時と同じ解像度で保存されます。「保存容量の節約画質」を選ぶと、Google の公式ヘルプによれば16 MPを超える写真は16 MPに縮小され、1080pを超える動画は1080pにサイズ変更されます。どちらの設定でもGoogle アカウントの保存容量は消費します。
WeddingShareの料金と使える期間を教えてください。
公式サイトによると買い切り型で、スタンダード980円、プレミアム1,480円、ロイヤル2,980円です。プランの違いは「ダウンロード時の画質のみ」と説明されています。利用期間は90日間で、そのあとは月額100円のストレージプランに移る旨が利用規約に書かれています。2026年8月26日に確認しました。
QR Album の料金はいくらですか。
QR Album は私たちのサービスです。料金はイベントごとに1回で、無料、5,800円、8,800円、12,800円の4段階です。無料プランは20件まで、アルバムは30日間で、元画質でのダウンロードはできません。元データをZIPでまとめて受け取れるのは5,800円のプランからです。
ゲストにアプリのインストールをお願いする必要はありますか。
QR Album では不要です。QRコードが開くのはウェブページなので、ゲストは読み取って写真や動画や音声メッセージを送るだけです。LINEアルバムを使う場合はLINEアカウントとグループ参加が、Google フォトの共有アルバムを使う場合はGoogle アカウントが前提になります。
